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梅毒は完治するの?治療法は?

梅毒は、「梅毒トレポネーマ」という細菌によって起こる病気です。
この菌は低酸素状態の中でしか生きることができません。
そのため、感染経路としては血液感染か、性行為などによって粘膜が触れた場合になります。
また、母親が感染している場合は、母子感染が起きる可能性があります。

梅毒の特徴としては、4つの期間に分かれて病状が進行していくことが挙げられます。
第一期は陰部に赤く硬いしこりができます。
ただし、この時はまだ痛みなどは感じられないため、気づかない場合が多いです。

第二期になると、血液やリンパ液を通じて全身に菌が回るようになります。
すると薄く赤い「バラ疹」と呼ばれる発疹、「梅毒性丘疹」、湿ったイボである「扁平性コンジローマ」などが現れます。
これらの症状は感染から9週間経過した頃から出てきますが、どの症状もしばらくすると一旦落ち着いてきます。

その後数年間の潜伏期間を経て、第三期になるとゴム腫という硬い腫瘍ができるようになります。
また、この頃になると神経梅毒なども起きるようになります。

そして第四期になると、神経症状が悪化し認知症等が進むようになります。
また歩行困難が見られたり、大動脈瘤ができるようになってしまいます。

このように、梅毒は放置すると全身に悪影響が及ぶ病気です。
そのため違和感を感じたら早期に検査を行い、早期に治療を始める必要があります。

梅毒の治療を行う際は、抗生物質を投与して細菌を死滅させます。
そして梅毒は、細菌さえ死滅させることができれば、完治できます。
これは成人の場合でも、先天性梅毒の場合でも同様のことがいえます。
ただし、梅毒を完治させるためには、完全に細菌がいなくなるまで抗生物質を投与し続ける必要があります。

そして抗生物質を投与する期間は、どの期間に投与するかによって変わります。
症状が重くなればなるほど、薬を投与し続ける期間は長くなり、身体にも悪影響が生じやすくなります。
そのため、早期発見、早期治療が重要となります。

なお、梅毒は完治した後も、検査すると「陽性」と出てしまいます。
これは梅毒に始めて感染した際に生成された抗体の一部が、身体に残り続けるためです。
そのため、「陽性」が出たからといって必ずしも完治されない、というわけではありません。

梅毒治療に用いられる治療薬は?予防法は?

梅毒を治療するためには、根源となる細菌を死滅させなければなりません。
そのため、治療の際は飲み薬の構成物質が使用されます。

梅毒の場合、主に使われる抗生物質はペニシリン系になります。
これは1943年に治療が成功して以来、変わらずに使用されている方法になります。
しかしペニシリン系の抗生物質は、人によっては使えない場合があります。
その際は別の薬を服用します。

まずペニシリン系の抗生物質に対してアレルギー反応がある場合は、「塩酸ミノサイクリン」を服用します。
塩酸ミノサイクリンは、比較的耐性が作られにくい薬ですが、強い副作用が見られます。
具体的には発疹、食欲不振、ショック症状等が挙げられます。
そのため、現在ではペニシリン系の薬が使えない場合に、処方されることが多いです。

一方、妊婦の場合はアセチルスピラマイシンが使われることがあります。
また、神経梅毒や先天梅毒の場合には、ベンジルペニシリンカリウムを使用します。

梅毒を治療する際、これらの薬を菌が完全になくなるまで飲み続けます。
目安としては第一期の場合は2週間から4週間、第二期の場合は4週間から8週間、第三期の場合は8週間から12週間飲み続けます。
そして薬を服用してから数時間後、発熱、倦怠感、悪寒、発疹といった症状が現れることがあります。
ただしこの場合は、抗生物質が梅毒トレポネーマを破壊する際に生じるものとなります。

薬を一定期間飲み続けたら、細菌がいなくなったか検査が行われます。
そしていなくなったことを確認できてはじめて、完治となります。

このように、一度梅毒を発症すると、治療には長い期間を要します。
そのため、事前の予防が大切になります。
まず最も効果的なのが、感染者や感染が疑われる人とは性行為をしないことです。
特に第一期、第二期の頃は感染力が強いため、避けるようにします。

また性病予防の基本として、コンドームの使用も挙げられます。
梅毒の場合もある程度予防することはできますが、感染者の扁平コンジローマに直接触れてしまうと感染する恐れがあるため、100%とはいえません。
そのため、怪しい症状が見られた場合はすぐに検査を行い、治療を開始するようにします。